脱炭素とは

更新日付:2025年03月25日

脱炭素とは

脱炭素、カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量のバランスをとること。ここでの温室効果ガスの「排出量」「吸収量」は、いずれも人間活動によるものを指します。

カーボンニュートラルを実現するためには、温室効果ガスの排出量を削減し、吸収作用を保全・強化する必要があります。

脱炭素実現に向けた目標と計画

深刻な地球温暖化を食い止めるため、2016年に地球温暖化対策のための国際的な枠組み、パリ協定が発効され、196か国が参加し、世界共通の長期的な目標が掲げられました。目標の一つが、「2度目標と1.5度の努力目標」です。
「2度目標」とは、産業革命以前と比べた気温上昇を2度より低く抑えること、「1.5度の努力目標」とはさらにそこから1.5度以内に抑える努力を行うことを指します。
目標達成のためには、21世紀後半までに温室効果ガスの排出量の人為的な排出量と吸収量を均衡させることが求められます。

パリ協定を受け、2020年10月、日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体として実質ゼロにする、カーボンニュートラル=脱炭素社会の実現を目指すことを宣言しました。
“排出を全体としてゼロにする”とは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量から、植林や森林管理などによる吸収量を差し引き、実質的にゼロにすることを指しています。

さらに、2021年4月には、2050年の脱炭素社会実現に向けた中期目標として、2030年度までに温室効果ガス46%削減(2013年度比)を目指すこと、さらに50%削減に向けて取り組み続けることを表明しています。