県内の温室効果ガスの排出量削減目標・排出量

更新日付:2025年03月25日

温室効果ガス排出量

温室効果ガス排出に関する各部門について

エネルギー転換部門

電気・ガス事業者の所内利用などの自家消費に伴う排出(発電に伴うものは除く)。発電やガス供給の際に事業者が消費するエネルギーによるもの。

産業部門

第1次産業(農林水産業など)、第2次産業(製造業、鉱業、建設業など)の燃料・電力使用等に伴う排出。

運輸部門

マイカーを含む自動車、船舶、航空機、鉄道、輸送業など、交通手段の利用に伴う燃料・電力使用による排出。

家庭部門

家庭の電気・ガス使用による排出。

業務その他部門

事務所・商業施設・サービス業施設などの燃料・電力使用による排出。

工業プロセス部門

工業材料の化学変化(セメント製造時の石灰石分解など)による排出。

廃棄物部門

廃棄物焼却、埋立、下水道処理などに伴う排出。

その他6ガス(代替フロン等)

  • メタン(CH₄):農業・廃棄物処理などにより排出
  • 一酸化二窒素(N₂O):肥料使用・燃焼工程で排出
  • 代替フロン類(HFC, PFC, SF₆, NF₃):冷媒・半導体製造などより排出

電力排出係数

電力1kWhあたりの二酸化炭素排出量を示す係数。

総排出量と削減状況

  • 2021年度の温室効果ガス排出量は 13,315千t-CO₂
  • 2013年度(基準年)と比べると、5,986千t-CO₂(約31.0%減)

部門別排出量構成比

部門別排出量構成比(2021年度)

産業部門:65.2%(最も多い)…全国の約2.1倍
運輸部門:12.0%
家庭部門:6.2%
業務その他部門:5.7%

各部門の動向(2013年度比)

各部門の動向(2013年度比)

減少:
エネルギー起源CO₂(エネルギー転換部門・産業部門・運輸部門・家庭部門・業務その他部門・廃棄物部門)、非エネルギー起源CO₂(工場プロセス部門)

増加:
非エネルギー起源CO₂(廃棄物部門)、その他6ガス(CH₄, N₂O, HFC, PFC, SF₆, NF₃)

温室効果ガス削減目標

和歌山県では、第5次和歌山県環境基本計画(2021年度3月策定)において、2050年度までに排出量実質ゼロ、2030年度までに2013年度対比-30%とする取り組みを進めていました。

そんな中、2020年度の温室効果ガス排出量(2023年4月公表)が、2013年度比で31%削減を達成しました。これを受けて2023年度には、2013年度比で-46%とする新たな目標を掲げています。

温室効果ガス排出量削減に向けた部門ごとの取り組み

  • 産業部門…省エネ性能の高い設備・機器等の導入推進など
  • 運輸部門…次世代自動車の普及や公共交通機関の利用促進など
  • 家庭部門…学校・地域における環境教育の推進、家庭での省エネ活動の推進など
  • 業務部門…建築物の省エネ化、省エネ機器の普及など
  • 和歌山県の事務事業…県有施設への太陽光発電設備設置、公用車の電動化など
  • 森林吸収源対策…適切な間伐など、森林整備の推進による森林経営面積の増加、紀州材の需要拡大など。