水素社会実現に向けた取組

更新日付:2025年03月25日

わかやま水素社会推進ビジョンを策定しました!

水素エネルギーは、エネルギーセキュリティの向上や温室効果ガス排出抑制につながる可能性があり、再生可能エネルギーと並ぶ新たなエネルギーの選択肢として、期待されています。

国は、第5次エネルギー基本計画及び水素基本戦略で水素エネルギーに係る目標を掲げ、水素に関する大きな政策の方向性を定め、具体的なアクションプランとして落とし込んだ「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を策定するなど、水素社会実現に向けて動き出しています。

本県においても、この水素社会実現という国のビジョンを共有し、その実現に向けて取り組んでいくため、和歌山県の水素社会に関する考え方や取組方針等を示すものとして、令和元年6月に「わかやま水素社会推進ビジョン」を策定しました。

わかやま水素社会推進ビジョン(概要)
わかやま水素社会推進ビジョン(本文)

和歌山県の公用車として「燃料電池自動車」を導入しました!

令和元年7月に、和歌山県初の水素ステーションが和歌山市内に開設されました。

和歌山県では、それを機に、燃料電池自動車「MIRAI」(トヨタ自動車)1台を公用車として導入しました。

燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle、FCV)は、水素を燃料として、車体に搭載した燃料電池で発電し、電動機の動力で走る車で、走行時に二酸化炭素を排出せず、環境にやさしいクリーンな車です。約3分で水素を充填でき、航続距離が電気自動車より長いのが特徴です。

和歌山県では、燃料電池自動車を率先的に利用することにより、県内における水素エネルギーの有用性や水素社会の将来像等についての理解共有に向けて、普及啓発に取り組んでいきます。

和歌山県の燃料電池自動車「MIRAI」

和歌山県の燃料電池自動車「MIRAI」

なお、燃料電池自動車(FCV)は、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等とともに、国の「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金(CEV補助金)」の対象です。

家庭用燃料電池(エネファーム)をご存じですか?

「家庭用燃料電池(エネファーム)」は、都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を反応させることで、各家庭で発電するとともに、発電の際に発生する熱を給湯に利用できるので、エネルギー効率がよいのが特徴です。

停電時においても起動可能な製品が発売されており、災害時の非常用電源としての活用も期待されています。

また、数kW級から数百kw級の「業務・産業用燃料電池」も発売されており、コスト低減に資する技術開発等が引き続き進められています。

なお、家庭用燃料電池や業務・産業用燃料電池の導入にあたっては、国の補助制度を活用できる場合があります。